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進化経営と利益の循環

界と日本の政治、経済、文化が激しく軋んでいます。
人類の歴史と未来を100年あるいは1000年の単位で俯瞰すると14世紀ルネサンスに端を発した西洋文明パワーは、科学技術の発展と工業化で世界を席巻しました。我が国は19世紀終盤、江戸時代文明の成熟期、明治維新を経て東洋で初めて西洋文明パワーを積極的に取り入れ、列強の仲間入りを果たしました。
さらに世界と日本は2度の世界大戦、核兵器・核エネルギーの出現、東西の冷戦、ソビエトの崩壊を経て、IT革命とボーダレス化、グローバル化し、さらには金融市場が肥大化し、加速し続ける21世紀の西洋文明パワーの渦中にいるともいえるでしょう。
西洋文明パワーが世界のスタンダードになり、人類の欲望のみによって拡大し続けるかに見える世界と複雑系のややこしい時代を乗りきっていける知恵と新しい価値観が必要なのでしょう。
地球上で人類の物理的パワーが増大し続けている今、持続可能な新しい価値観を創造し、共有することが、私たちが真摯に取り組んでいくべき喫緊の課題として認識しなければなりません。
私たちの足下の経済、経営、暮らしに目を転じると、経済規模が拡大し、複雑化し、細分化し、さらにボーダレス化の進行、情報通信インフラの飛躍的な進化によって、情報のカジュアル化が進む中で経営を取り巻く環境の大きな変化が進行しています。私たち自身が生産していくモノ、コト、仕組みなど、あらゆることがこれまでの価値観ではますますコントロールしづらくなっているようです。
繰り返しになりますが歴史を旅する人間として、後戻りできない未来時間をどう構築していくのか、人類の叡智が問われているように思います。
まれ、悲喜こもごも、喜怒哀楽が繰り返される歴史の中で、人が人のために何が出来るか、出来ているかが人間社会存亡の本質であり、つまるところ全ての事業も経営も人のため、社会のためにならなくなったらいずれ終焉を迎えるということです。そのように歴史は刻まれてきました。
このようなごく当たり前のことが、残念ながら人にはなかなか見えません。その原因は、想像力の欠如であったり、知識のつまみ食いであったり、私利私欲であったり、嫉妬心であったり、恐怖心であったり、見栄であったり、執着心であったり、猜疑心であったり、その原因もまた極めて人間的であります。
のような人間社会の中であるからこそ、事業を永く存続させるためには、その事業を人のためになりつづけさせ、社会のためになりつづけさせることが絶対的な必要条件であり、人に喜んでいただけるサービスを提供しつづける仕組みを創り、進化させていくことが経営の要点であり、本質であると考えます。
価値観の大きな転換期を迎えている今、地球上の人間の歴史と営みをより本質的かつダイナミックに捉え、現実の経営に活かす夢と志あるいは想像力と創造力に根ざした動的な経営の考え方と手法を進化経営と呼ぼうと思います。
客様に喜んでいただいてこそ利益が生まれる
利益の循環とはのページで図示した利益の循環図は、経営理念を軸にしてマーケット(人間社会)で事業が進化していく姿を表したものです。お客様に喜んでいただいた結果お客様によって利益がもたらされ、利益が再投資に向かい、さらにお客様へのサービスが向上し、より高い利益がもたらさせる。
つまり経営は利益を循環させることであり、その仕組みを創り運営することでもあります。したがって経営とは価値を創造し、価値をスムーズに移動、循環させていくプロセスであるとも言えるでしょう。

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